10月20日発売の風景写真11-12月号で、今話題のペンタックス645Dの実写レポートの記事が掲載されています。
撮影したのは8月も終わる頃でちょうどソバの花が満開を迎え、コントラストも高く小さい花のディテールがどこまで描写できるか楽しみでした。
結果は、白飛びもなく花の一輪ずつが克明に描かれ、ディテールも豊富で大判フィルムを越える表現力を持っていました。
解像感も素晴らしく、2,000万画素カメラの倍以上の感じがします。
クリアーで抜けの良い画は、ローパスフィルターを使っていないことが大きく貢献しているようです。
この画を見ていると、アンシャープマスクなどの後加工は必要ないように思えるほどです。
645Dで撮影したのがこちら。

夕刻に訪れたソバ畑で、山並みが美しく静けさが漂う風景を撮影。
山並みの濃淡が、フィルムのように豊かなディテールで再現されています。
また、旧645カメラのレンズ資産をそのまま活かせるのはありがたく、中でも1.3倍になる焦点距離のおかげで150-300oのレンズがテレコン無しで使えるのは便利です。
旧645カメラに比べてカメラブレも無く、ファインダー視野率が98%になったことで構図が正確になりました。
ただ残念な点は、1枚写した後にメモリーへの書き込みが遅く、ストレスを感じます。また、ライブビューが無いのも残念。
結論としてこのカメラは、35o判フルサイズのデジカメに比べて高感度特性や高速連写などは望めないものの、フィルムカメラと全く同じような姿勢で風景に対峙して撮影するカメラです。
さらに詳しくは、写真とあわせて誌面をご覧ください。

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